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穴馬狙いの競馬予想をします。思いのままに綴っていきます!

有馬記念出走各馬レポート

有馬記念

逃げ馬はおそらくタイトルホルダーで、昨年よりは少しゆったり流れる想定です。ただ残り1,000mに差し掛かったあたりから色々と動き始めてそれなりにタフなレース質になると思います。最後はタイトルホルダーの持つ圧倒的な圧力にどれだけ人気馬が迫れるのか、それらの人気馬が弾かれた隙を人気薄が突くのか、私はもちろん人気薄が飛んでくることに期待しています。

1-1 アカイイト(牝5、幸英明中竹和也)

→父:キズナ 前走:エリザベス女王杯 11番人気4着
舐めないでよ、私だってG1馬よ!という声が聞こえてきそうな今年のポールポジション。馬体重が示す通りの馬格があり体力型。だからこそ前走の重馬場に対応出来たと思うし、展開的には後方待機の馬達に展開が向いたため人気薄でも4着に食い込んできた。一方で今回はストレス疲労を多少抱えて出てくるタイミングになり、昨年の有馬記念や今年の大阪杯を見ると牡牝混合戦となると少し苦しい印象。


1-2 イズジョーノキセキ(牝5、岩田康誠・石坂公一)
→父:エピファネイア 前走:エリザベス女王杯 10番人気10着
府中牝馬ステークス1着→エリザベス女王杯凡走→有馬記念というこの臨戦。みんなが騙された19年有馬記念のスカーレットカラーを彷彿させる。おまけに白帽子で鞍上岩田ときたもんだ。嫌でも意識せざるを得ない。ここに向けては凡走でストレス疲労をガッツリ吐き出した後なのでリフレッシュ。それでもやはり格を見ても明らかに他馬より足りていない。それでも気になるのはやはり馬柱に条件戦が見えている点で、この点は春のクラシックから頑張っていたスカーレットカラーとは明確に違う。すなわち消耗度が低い。前走重馬場で苦しい流れからの今回良馬場替わりは明らかに楽になるだろうし、鞍上岩田戻りとなればもう一度走ってこれないか。


2-3 ボルドグフーシュ(牡3、福永祐一宮本博)
→父:スクリーンヒーロー 前走:菊花賞 7番人気2着
レコード決着の菊花賞がハナ差の2着。人気薄で接戦を演じた分、今回疲労ストレスはかなり抱えたタイミングと思われる。このストレスを古馬初対戦の鮮度でどれだけ消せるのかが焦点で他に推し材料は何かないか。元々菊花賞馬は有馬記念で相性が良いデータがあるが、この10年で菊花賞2着馬の有馬記念出走成績に絞れば、2012年のスカイディグニティが5着に入ったのみで、後押しとしては弱い。この馬自身体力もあるし、なによりいっくんの有馬記念初制覇というドラマ性もあるので頑張って欲しいが、過去に上位クラスでの先行経験や重賞での1番人気1着経験などが欲しかった。


2-4 アリストテレス(牡5、武豊音無秀孝)
→父:エピファネイア 前走:京都大賞典 4番人気11着
現状均衡気味。芝25-芝24-芝25のバウンド延長臨戦だが、コントレイルとと大接戦の菊花賞、そして不良馬場のAJCC勝ちで生命ストックを使い果たしてしまった感があり、そこから馬が別馬になってしまった。8歳のマカヒキ相手にも勝利を取りこぼすというのが頂けない。良血馬で何かきっかけがあればと思うのだが、ここで大逃げでもしたら鞍上が鞍上なだけに少しはプレッシャーになるかなとは思う。いや、豊でそれはないよなぁ。。。


3-5 ジェラルディーナ(牝4、C.デムーロ・斉藤崇史)

→父:モーリス 前走:エリザベス女王杯 4番人気1着
母娘制覇がかかる本年の主役の一角。非根幹距離実績がかなり高く、今年の鳴尾記念から毎回馬体を増やしながら成績を残していてついにG1奪取。連戦の疲労ストレスが懸念されるも、初の牡牝混合G1戦で鮮度を補完してきており、そこは水も滴る4歳牝馬、ここもまだ耐えられそう。リズムも極上で、C.デムーロ継続騎乗なら大崩れはないかな。


3-6 ヴェラアズール(牡5、松山弘平渡辺薫彦)
→父:エイシンフラッシュ 前走:ジャパンカップ 3番人気1着
芝初挑戦がなんと今年の3月というスーパー異端児。芝では6戦4勝3着2回と複勝圏内100%。前走ジャパンカップでは直線で馬群をこじ開けて、昨年の日本ダービー馬・シャフリヤールを競り落とすくらいの集中状態。さすがにストレスはかなり残っているし、中3週の臨戦はかなりキツイだろうがそこは3走前が条件戦、生涯鮮度はかなり高いので乗り越えてくる可能性は否定しない。思っているよりは人気していないのでプレッシャーは少し軽減されるかもいう印象。


4-7 エフフォーリア(牡4、横山武史・鹿戸雄一)
→父:エピファネイア 前走:宝塚記念 1番人気6着
今年不振の悩める天才、昨年の同レース覇者。今年の2戦を見ると、昨秋の天皇賞でコントレイルとグランアレグリアを置き去りにしたこと、有馬記念ではグランプリ3勝のクロノジェネシス、現役随一の体力を誇るディープボンドを競り落としたことで、これまた生命ストックを一気に解放してしまった感がある。昨年以上に鮮度はなくリズムも悪いため、現状はやはりアリストテレス同様に厳しいと思う。かつてスペシャルウィーク京都大賞典で凡走した後、秋の天皇賞で白井調教師が渾身のマイナス16キロという究極の仕上げを敢行し見事復活させたことがあったが、エフフォーリアの場合休み明けで増えてきそうなためここも苦戦しそう。


4-8 ウインマイティー(牝5、和田竜二五十嵐忠男)

→父:ゴールドシップ 前走:エリザベス女王杯 7番人気16着
芝24-芝22-芝25のバウンド延長臨戦。前走は先行馬に苦しい展開で流石にこの負けは仕方がない。この馬は体力がある割に前で競馬できる器用さもあるので、ストレス疲労が全くない今回が悪いとは思わない。牡牝混合G1は初挑戦のため鮮度的にはギリギリ。ただ格はないので、体力を活かすために前で競馬しても圧力のある馬たちに飲み込まれて、どこまで踏ん張れるか。


5-9 イクイノックス(牡3、C.ルメール・木村哲也)

→父:キタサンブラック 前走;天皇賞(秋) 1番人気1着
今年の1番人気。昨年の覇者・エフフォーリアと同様に皐月賞-日本ダービー-天皇賞(秋)を全て連対してここに出走してきた。1番人気1着で昨年のエフフォーリア以上に疲労ストレスは少ないタイミングだとは思うが、レースでは逃げたパンサラッサを捉えるためにかなりの脚を使ったために多少の疲労はあるかもしれない。それでも中7週あるし多少のことは鮮度で乗り越えてこられるはず。斤量も55キロと軽くここまで強調材料が多いので無理に嫌う必要はない。


5-10 ジャスティンパレス(牡3、T.マーカンド・杉山晴紀)
→父:ディープインパクト 前走:菊花賞 4番人気3着
芝22-芝30-芝25のバウンド短縮臨戦。2歳のホープフルステークス2着で、その後のクラシックも皆勤賞だが、春の2戦は全く通用しなかった。休み明けの神戸新聞杯はリフレッシュで走れたのだろうが、その後のストレス疲労を抱えた菊花賞では思いのほか3着と踏ん張って少しリズム的に違和感を感じている。いわゆるディープインパクト産駒っぽくないイメージで、リズムがここにきて戻ってるという変わり種となっている。今までのパターンとは少し変わってきているのか、こんなところからも時代の変わり目を感じるし、今回古馬G1初挑戦で鮮度はあるタイミングなので、人気も落ちて意外と乗りやすいタイミングなのかもしれない。


6-11 ラストドラフト(牡6、三浦皇成戸田博文)
→父:ノヴェリスト 前走;アルゼンチン共和国杯 4番人気5着
G1自体は生涯で3戦目。鮮度はあるも、レースレベルの高いとはいえない前走でギリギリ掲示板だと、相手レベル大幅アップ戦になるこのG1では流石に苦しい印象。目黒記念5着から相手レベルダウンのオクトーバーステークス2着と反応しているように、今買うとすればこのように相手レベルダウン戦が良いと思う。


6-12 ポタジェ(牡5、吉田隼人友道康夫)
→父:ディープインパクト 前走:天皇賞(秋) 8番人気13着
今年の大阪杯で悲願のG1初制覇。基本混戦向きで、枠が外寄りで非常に残念な印象。内枠であれば面白かった。休み明けの毎日王冠は少頭数戦で良さが出ず、続く秋の天皇賞でも逃げたパンサラッサ以外上位に食い込んだ馬達が軒並み上がり33.5くらいで走るレース質で、そうするとこの馬の得意な型ではなかった。今回は苦→楽に局面が変わる可能性もあるのでタフな流れになれば。


7-13 タイトルホルダー(牡4、横山和生・栗田徹)
→父:ドゥラメンテ 前走:凱旋門賞 11着
春の天皇賞宝塚記念を連勝しており古馬G1の主役を張り続けた。今年はパンサラッサのような逃げ馬がおらずこの馬がハナを主張し、主導権を握るはず。海外遠征帰り初戦になるが、昨年も凱旋門賞組はディープボンドが2着、クロノジェネシスが3着と間隔をあけたことがプラスに働いた印象すらあった。良い前向きさがあるので本質は体力プラスアルファで闘争心と精神力のバランスの良さがここまでの成績につながっているかと思う。


7-14 ボッケリーニ(牡6、浜中俊池江泰寿)
→父:キングカメハメハ 前走:ジャパンカップ 9番人気17着
芝25-芝24-芝24-芝25のバウンド延長臨戦。これも内枠だったら面白かっただろう一頭。前走は勇敢に前に勝負に出た。ただ残念ながら大外枠が響いてガス欠で最後までもたなかった。それだけに今回見せ場を作るのであれば内枠がなんとしても欲しかった。G1では人気にもならないであろうし今年比較的安定していたので本当に惜しかった。


8-15 ブレークアップ(牡4、戸崎圭太黒岩陽一)
→父:ノヴェリスト 前走:アルゼンチン共和国杯 6番人気1着
これも大外枠は痛恨。しかしG1初挑戦で鮮度は十分だし、2走前が条件戦。ただ3走前にヴェラアズールと対戦しているが完敗しており、序列的には現状かなりヴェラアズールの方が上と見る。体力はあるので、タイトルホルダーが逃げ込みを図るタイミングで外からまとめて雪崩れ込むようなレース質になれば呼ばれる気はする。鞍上が土曜の中山で好調だったのでそのツキも味方に入れられれば。


8-16 ディープボンド(牡5、川田将雅大久保龍志)
→父:キズナ 前走:凱旋門賞 18着
大外枠超痛恨の実力馬。昨年の同レース2着馬で、臨戦過程は昨年同様凱旋門賞から直行。今年に入っても安定して走れており、枠を除けば特段悪い点は見つからない。今回この枠の影響なのか人気急落でプレッシャーから解放されるタイミングでもあるし、先行策でタイトルホルダーの直後をキープし。上手に進路を内に入れて虎視眈々と狙うことができれば、面白い存在ではある。