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穴馬狙いの競馬予想をします。思いのままに綴っていきます!

2024年日本ダービー出走各馬レポート

日本ダービー

1-1 サンライズアース(牡3、池添謙一・石坂公一)

父:レイデオロ 前走:皐月賞 12番人気12着

→芝22-芝20-芝24のバウンド延長臨戦。緩い少頭数の新馬を楽逃げで、すみれステークスを捲って勝ったが、相手レベル大幅アップ臨戦の皐月賞では超ハイペース、多頭数など初めて圧力を感じて終始見せ場なし。この臨戦は良くはなかっただろうし、一応前走Vラインを刻んではいる。大柄な馬体で捲り勝ち出来るくらいの体力がはありそうだが、速い上がりの対応力も未知数。苦→楽の開放度が多少はあるので前走以上にやれてもいいかとは思う。

1-2 レガレイラ(牝3、C.ルメール・木村哲也)

父:スワーヴリチャード 前走:皐月賞 1番人気6着

→昨年のホープフルステークスの勝ち馬で、◯✕◯の明確な交互質となっている、皐月賞は直前まで鞍上が誰かもわからない等で発走前からゴタゴタしていたし、結果的にタフな高速決着のレースでは同じ舞台のホープフルステークスとは異なるレース質で少し戸惑ったのか凡走。その分ここへ向けての疲労ストレスはないと思うし速い上がりへの対応も出来るので、前走よりは条件が好転しそう。初めて2番人気に落ちるタイミングでもあり、簡単には切りづらいタイミング。

2-3 ジューンテイク(牡3、岩田望来・武英智)

父:キズナ 前走:京都新聞杯 8番人気1着

→父キズナ同様に京都新聞杯勝ちからの日本ダービー戴冠を狙う臨戦だが、人気薄と延長で前に行く位置取りショックを掛けての激走後となるタイミングで、ストレス疲労もかなり抱えている。明らかに狙うなら前走で、やることやってきた後のこの臨戦はかなり厳しい。

2-4 ビザンチンドリーム(牡3、西村淳也・坂口智康)

父:エピファネイア 前走:皐月賞 8番人気13着

→デビュー戦を快勝し、2戦目のきさらぎ賞では上がり最速大外一気の末脚で豪快に決めてみせた。ただやはり厳しい経験値がなかったため、タフな皐月賞では楽→苦の流れになって直線不発に終わった。経験値を手に入れて、舞台が東京コース替わりはプラスに見えるが、この内枠はこの馬にはあまり歓迎材料ではなさそう。よって直線きれいに外に持ち出して行けるかどうか。

3-5 ダノンデサイル(牡3、横山典弘・安田翔伍)

父:エピファネイア 前走:皐月賞 発走除外

→前走発走除外となったが、その前の京成杯や過去のレースを見る限り持続力タイプかなと思う。前走を走らなかった分ストレス疲労などは当然ないが、デビュー戦の東京でのパフォーマンスや京都2歳ステークスの外から追い込む際のジリジリと伸びてくる感じを見る限り東京の芝24がベストとは思えない。

3-6 コスモキュランダ(牡3、M.デムーロ加藤士津八)

父:アルアイン 前走:皐月賞 7番人気2着

弥生賞をしっかり勝ち切っているにも関わらず、次の皐月賞ではストレス疲労を抱えているタイミングで苦しいと思っていた。ただモレイラが騎乗するにも関わらず人気のプレッシャーがなかったことで見事に相殺し好走できた。今回は更に疲労ストレスを抱えていると見えるが、昨年のタスティエーラ同様に弥生賞3番人気1着、皐月賞5番人気2着の臨戦で日本ダービーは4番人気1着と耐えきった例もある。相手レベルアップでも走れる精神力がありそうなのでギリギリのライン。

4-7 ミスタージーティー(牡3、藤岡佑介矢作芳人)

父:ドゥラメンテ 前走;皐月賞 9番人気10着

→あのホープフルステークスで進路があったらおそらく勝っていた可能性のある幻のG1ホース。母父サドラーズウェルズの血の分やや重めの質で高速馬場の皐月賞は残念ながら適性外だったため仕方なし。今年4戦目で共同通信杯皐月賞の大敗が原因なのか大幅に人気評価を落としており、ここまで落ちる馬なのかと考えてしまうのは確かにある。とはいえ東京替わりが本質的にいい方向に行くとはあまり思えない。

4-8 アーバンシック(牡3、横山武史・武井亮)

父:スワーヴリチャード 前走:皐月賞 6番人気4着

→3走前の百日草特別で上がり最速33.2秒で差し切っているところがこの馬の本質か。京成杯でもメンバー中上がり最速かつVラインを刻んで2着、皐月賞でもタフなレースを投げ出さずメンバー中唯一4角10番手以降にいながら掲示板まで飛んでくる精神力がある。ストレス疲労は当然持っているであろうが皐月賞上位組は皆人気より好走していて同じようなタイミングなので、東京代わりが向きそうな分魅力的に映る。さて問題は鞍上の横山武史。21年の日本ダービー・エフフォーリアでは早めに抜け出したとことをシャフリヤールに最後にハナ差、23年の日本ダービー・ソールオリエンスではその反省のもあり直線我慢したが最後タスティエーラを捉えられずクビ差惜敗を喫している。今回は1番人気ではなく負かしに行く立場となるので、気持ちに余裕さえあれば。

5-9 ダノンエアズロック(牡3、J.モレイラ・堀宣行)

父:モーリス 前走:プリンシパルステークス 1番人気1着

→父モーリスのイメージと少し異なり戦歴的に東京コース適性が高いタイプで、速い上がりへの対応力などもかなり高い。初のG1挑戦で鮮度が高いだけでなく、おまけにモレイラが皐月賞2着馬ではなくプリンシパルステークス組のこの馬に騎乗するということで想定以上の人気を集めている。本番までの間隔は一番少ない一頭で、明確に厳しい経験値が足りていないことで思いっきり跳ね返される可能性もあるが、先行策で勝機を見いだせれば。

5-10 サンライズジパング(牡3、菅原明良・音無秀孝)

父:キズナ 前走:皐月賞 10番人気9着

→ダート経験があり、そのショックを利用したホープフルステークス激走と強烈な末脚で差し切った若駒ステークスが印象強い。若駒ステークスが少頭数のスロー戦に対して皐月賞は高速馬場のタフなレース質だったので相当戸惑ったと思う。今回は明確な逃げ馬がおらず前走のようなハイペースになることが考えにくいため、前走よりは楽に感じるだろう。それでもやはりホープフルステークスからの若駒ステークスは苦→楽への開放度が大きかったから出来た走りにも見えるので判断が難しい。

6-11 シュガークン(牡3、武豊清水久詞)

父:ドゥラメンテ 前走:青葉賞 2番人気1着

大寒桜賞を逃げた後、相手レベルアップ多頭数替わりで距離延長の青葉賞を控える形の逆位置取りショックながら勝ち切った別路線組。前走逃げられなかった逃げ馬に該当し、今回明確に行きたい馬が見当たらずもしかするとこの馬の半兄であるキタサンブラックの背中を知る鞍上が同様の乗り方をすることもありそうで少し厄介。疲労ストレスは抱えているが逃げたときの開放度、人気もなく初のG1戦で鮮度もあるため不気味に映る。

6-12 シックスペンス(牡3、川田将雅国枝栄)

父:キズナ 前走:スプリングステークス 1番人気1着

→初のG1挑戦で鮮度あり。ドがつくほどのスローペースのスプリングステークスを圧勝した後皐月賞をスキップしてゆったりとした臨戦で日本ダービーという異端臨戦。中山で3戦3勝しているものの東京コースでも崩れなさそうな速い上がりのはありそう。ストレス疲労は薄そうであるがタフなレースの経験値に乏しく、世代の頂点を決める日本ダービーというレースの格や圧力に耐えられるのか。

7-13 シンエンペラー(牡3、坂井瑠星・矢作芳人)

父:シユーニ 前走:皐月賞 5番人気5着

外国産馬で父シユーニからは凱旋門賞馬が出ていたりするため本質的には東京よりは混戦の中山向きであろう。直近3戦が中山のG1とG2であるが、前走は流石に時計が速すぎていくら向いている中山とはいえきつかった。自在性が高いのでこの東京でもやれなくはないと思うが、速い上がり勝負の競馬になった瞬間に分が悪い。

7-14 ゴンバデカーブース(牡3、松山弘平堀宣行)

父:ブリックスアンドモルタル 前走:NHKマイルカップ 4番人気4着

NHKマイルカップからの異端臨戦。デビュー戦で逃げ切り、2戦目の重賞では最後方からの競馬と奥が深く多様な経験値を持っている。一頓挫あった後のぶっつけNHKマイルカップでも上がり2位タイで走ってきており、マイルG1での早い流れを経験してからのこの延長臨戦は悪くない。疲労ストレスは皐月賞組上位よりは薄く、前に行く位置取りショックを掛けても面白いタイミング。そして何より人気大幅ダウンのタイミングに恵まれた。

7-15 ジャスティンミラノ(牡3、戸崎圭太友道康夫)

父:キズナ 前走:皐月賞 2番人気1着

→本年の無敗の皐月賞馬で、既に東京コースも下見済み。東京コース2戦の後の初の中山だった前走の皐月賞によく対応したことを褒めるべき。毎回先行策でしっかりと位置を取りに行けるので、明確な逃げ馬不在の今年は4-5番手追走のこの馬を見ることから始まりそう。「無敗」「共同通信杯皐月賞連勝」に該当するエフフォーリアと類似点が多く今の段階では崩れるまでは素直に強さを認めていていいと思う。

8-16 メイショウタバル(牡3、浜中俊石橋守)

父:ゴールドシップ 前走:皐月賞 4番人気17着

→出走取消。

8-17 ショウナンラプンタ(牡3、鮫島克駿高野友和)

父:キズナ 前走:青葉賞 7番人気2着

→芝24を3戦連続で走ることになるが、馬体を軽く絞って権利を取りに来た前走が買い時だったかな。大外枠といい少し運がない。皐月賞組よりも感覚が短く前走激走の疲労ストレスを抱えているので今回は厳しそう。

8-18 エコロヴァルツ(牡3、岩田康誠・牧浦充徳)

父:ブラックタイド 前走:皐月賞 11番人気7着

→痛恨の大外枠。昨年の朝日杯フューチュリティステークス2着馬でこのレースは非常に好内容。その後の共同通信杯はスローペースで折り合いを欠き消化不良、皐月賞では逆位置取りを覚悟で思いっきり後ろに下げるまでは良かったが、前が止まらず上がり最速も0.7秒差が精一杯だった。もともと前に行けるタイプの馬ではあるので、思い切って強気にレースを引っ張れば経験値はある分意外と面白いかもしれないがやはり枠が残念。